コメダ珈琲4時間占拠は営業妨害か? 喫茶店でのリモートワークについて考える

お題「本来の目的とは違う使い方をしているもの。」

先日、Yahooニュースであがっていた記事を見て、自分のことをナイフでぐさぐさと刺されたような気がしたかずさんです。

コメダ珈琲店で4時間テレワークをした人が、非常識だと批判されていたのです。

喫茶店をリモートワークスペース代わりに使うとはけしからん、というわけですね。

えっ、だめなの?

実は私もおなじようなことをやっていました。

www.kazusanuchisan.com

そっか、これって世間様からは批判の対象なんですね。

でもこれって、バッシングされるほど悪いことなんでしょうか。

今後の自分の行動を考える意味でも、周辺の情報を調べてみました。

喫茶店という場所の役割の変化

たまたまなのか、必然なのか、問題となったのは喫茶店文化が独自の発展を遂げた愛知県発祥のコメダ珈琲店。

新聞、雑誌などを取りそろえており、ほとんど毎日コメダ珈琲店で朝食としてモーニングを食べ、新聞を読み、おひとり様でも1時間以上時間を費やしている人は大勢います。

喫茶店は昼食を食べる場でもあり、ランチタイムはビジネスマンから主婦層、お年寄りまで大勢の方が訪れます。

名古屋で喫茶店文化が発展したのは、会議室代わりに利用されたという側面があり、長い時間居座ってしまうこともしばしばです。

しかし、いつしか喫茶店に求められるサービスは変わりました。

300円程度の値段で飲み物を提供するチェーン店が増え、旧来の喫茶店は軒並み姿を消してしまいました。

チェーン店は長居を想定しておらず、テーブルとテーブルとの距離は近く、固い椅子が使用されています。

もちろん新聞などは置いてません。

飲み物を飲んで、30~50分程度滞在したらお店を出ていく

喫茶店は、そんなニーズにシフトしていったわけです。

昔の喫茶店文化を知らない人は特に、この4時間占拠した人の行為が非常識に写るんでしょう。

携帯電話が普及し、電話を出る際に名乗らないのが常識となったように、常識とは不変ではありません。

時代によって変化しています。

そして今、東京では急激にコメダ珈琲店が店舗数を増やしています。

昔、安価のチェーン喫茶増えていったのと、正に逆の現象です。

店舗が増えているということは、採算がとれているということですからね。

歴史は繰り返す。

人間って「ない物ねだり」なんだなって感じます。

東京の貸リモートワークスペースの相場

批判している方の多くは「喫茶店に行くのではなく、専用の場所に行って仕事しろ」っていう主張ですよね。

東京の貸リモートワークスペースの相場を調べてみました。

一人しか入れない小さなスペースだと、一時間あたり300~500円程度です。

フリードリンク付きのカラオケボックスだと、620~900円程度でした。

4時間利用だとすると、1200~3000円程度でしょうか。

喫茶店のお一人様席を4時間1500~2000円程度で占拠するのは、それほどタブーな行為でもないような気がします。

※もちろん、混雑時は除きます。

※フリー素材からお借りしました

ホテル・ラウンジの喫茶相場

ホテルの喫茶スペースにおける飲み物の値段が1000円を越えているのを見て「誰が何の目的でこんな高い飲み物飲んでるんだろう」って思っていたかずさんです。

自販機で飲み物を買えば150円くらいですもんね。

そんな私がその後ヘッドハンターとなり、ホテルの喫茶スペースをガンガン利用するようになろうとは。

ホテルのラウンジって、例えばホットコーヒーを注文すると、エンドレスでおかわりを注いでくれたりします。

席と席とが離れているので、隣の人の視線などを気にせずに深刻な話などができちゃいます。

ヘッドハンティングの話なんて、某喫茶チェーンの距離感では絶対にできません。

なるほど、こういったシチュエーションを求めている人向けに、あの場は存在するんだ。

ひとりひとりのスペースを考えたら、値段が3倍でも納得です。

※体験談

以前、とある地方都市に出張して一日で5名の人に会う約束があったのですが、ホテルのラウンジに朝9時から19時までいたことがあります。

お会いする人はひとりひとり、都度注文しましたが、私は最初の一杯コーヒーたのんで、昼食をそこで食べて、昼食後追加の飲み物を頼んで終わりました。

店員さんは、嫌な顔ひとつされず、何杯ものおかわりを注いでくれました。

合計金額は7000円弱だったような気がします。

※フリー素材からお借りしました

時間制居酒屋を見習っても良いのでは

最近では、年末年始の忘新年会シーズンでも週末でもないのに「2時間制」にしている居酒屋さんが増えましたよね。

2時間に設定しているお店が多いのは、それ以上の滞在になってくると注文のペースが急激に落ちるからなのだそうですね。

人気店で時間帯を問わず、ひっきりなしにお客さんが来るお店にとっては、回転率を考えるのは仕方がないのかもしれません。

しかし、居酒屋に行く際は「食事をする」という目的だけではなく「親しい仲間とおしゃべりをする」目的で行くことも多いです。

その場合、2時間では絶対に足りません。

ですので、私は基本、2時間制の居酒屋には行かないです。

でもこれは、ルールがはっきりわかっていて、選択できるので何も問題はありません。

懇談の場じゃなくて、食事の場だよってことですもんね。

嫌ならお店を変えれば良いだけです。

文句を言う筋合いはありません。

喫茶店も立地などによってははっきり「90分制」といった表記をした方が良いのではないかと思います。

※フリー素材からお借りしました

お店に迷惑をかけることって何だろう

記事にも書かれていましたが、コメダ珈琲店はフランチャイズ制をとっていることもあり、お店が決めたルールはないみたいですね。

いくらお金を払っているといっても、大勢の人が利用する公共の場ですから「迷惑にならないように行動する」に尽きるかなと。

これぞ、世界が驚く日本文化じゃないですか。

  • 新聞・雑誌は読んだらすぐに元に戻す
  • 混雑時にはリモートワークやらない、長居しない
  • 待っている人がいたら、リモートワークを止める
  • お店の立地を考える
  • 声を出すリモート会議などはしない
  • 四人掛けの席などを一人で占拠しない
  • 食事時に長居するなら食事を注文する

お店側もちゃんと考えて対応されています。

  • リモート会議は禁止
  • 混雑時は90分までの利用でお願いします
  • おひとり様1品以上の注文をお願いします

といった記載はよく見かけますよね。

これが禁止事項です。

このルールさえ守れば、あとは個人の考え方に委ねるってことではダメなのでしょうか。

平日の日中はリモートワーク客で埋まっている

私がたまにリモートワークのために行っているコメダ珈琲店の平日の日中は、お一人様席がリモートワーク客で埋まっています。

どの程度注文されているかなんてチェックしていないですが、滞在時間はおおよそ3~4時間くらいでしょうか。

リモートワーク禁止にしたら、個人客用のこの席は埋まるのでしょうか。

個人客用の席は、リモートワーク用につくってあるとしか思えません。

では、何時間が適正なのでしょう。

何時間占拠すると、お店の人は困るのでしょうか。

まとめ:イキって投稿したことへの嫌悪感だと信じたい

事の発端は、とあるブロガーがツイートした記事でした。

添付された写真こには、モニターを2台並べ、周辺機器もセッティングして、あたかも自分の書斎かと思わせるような完璧な仕上がりの席が。

こんな素敵な空間を作って、4時間粘ってやったぞ!どや!!

ってイキったことに対しての嫌悪感だったんだと思いたいですね。

モーニングで粘っているのではなく、ドリンクとトーストサンドウィッチも注文しているので、支払いは少なくとも1500円くらいにはなっていますね。

PC機器周辺の消費電力はそこまで多くないと聞きますし、お店が空いているのであれば、それほど悪質ではないと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?

感想など教えていただけると嬉しいです。

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