親戚の家にあった、庭に面している昭和的な縁側が大好きだったかずさんです。
そんな志向性の私が、ずーーーーっと行きたいと思っていたリゾートホテル、
それは「星野リゾート・星のや竹富島」
正直言いますと、常に候補には挙がるものの予算的に手を出せずに、いつもスルー。
そんな折、わが家は一つの転機を迎えます。
そう、子供が小学校に進学する時期が近付いてきたのです。
今までは保育園でしたから、旅行に行くといえば気軽にお休みできました。
だから旅行代金が安いときに、沖縄に行けていたんですよね。
でもこれからは、そうは行きません。
もう、このタイミングを逃したら一生行けないかも。
そこに予想外の臨時収入が。
「あぶく銭身につかず」ではないけれど、マイナスでもプラスでも何か意味のある使い方をしなくては。
そんな思いも後押しして、半ば強引に家族を巻き込んで行くことに決めました。
- 沖縄の2月と3月はえらい違いだった。
- いよいよやってきました「星野リゾート・星のや竹富島」
- 星のや竹富島のラウンジは言わば大人の空間
- アクシデントが星野リゾートの素晴らしさを映し出す
- 大人の宿泊者の方に遠慮して食事は外で
- 子連れ旅行は誰の為のモノなのか?
沖縄の2月と3月はえらい違いだった。
2月の沖縄、寒かった。。。。天気悪かった。。。。。
3月に沖縄に行ったことがあるのですが、2月の沖縄がこんなに手強かったとは。。。
この年は異常気象で沖縄地方はめちゃめちゃ天気が悪く、私達が行く前の数週間は特に悪かったとのこと。
※「運が良かったねぇ」とホテルの人に言われても、全くピンときません。
石垣島までは飛行機で。空港からバスで石垣島離島ターミナルへ。「竹富島」へは船に乗ってしまえばわずか10分で到着です。
バスは当然飛行機の発着を意識したダイヤ。
船の便も多く、乗り継ぎなどは特に気にしなくても良さそうです。
ホテルには送迎をお願いしていたので、港で拾ってもらいました。
いよいよやってきました「星野リゾート・星のや竹富島」
宿泊したのは「ズーキ」というタイプのお部屋でした。
沖縄の伝統建築が再現され、ややリゾートホテルのコテージ風にアレンジした宿泊施設は、それぞれが独立した建物になっており、一戸一戸が石垣で仕切ってあり、まるで自分の家のような気分にさせてくれる演出が施されています。
縁側からも、部屋からもお庭が見えるんですよね。何とも言えない絶妙な高さの石垣に囲まれたプライベート空間が特別感を与えてくれます。
小さいながらもお庭があって、そこで子供たちが遊んでいる風景。
お茶でも飲みながら、家族全員が笑っているシーン。
マンションでは味わえない景色がそこにあります。
夜は真っ暗になるので、懐中電灯を渡されます。それがないと歩くのが厳しいかなというレベル。
今のように「灯り」が乏しかった時代に思いをはせたりしていました。
昭和生まれのおじさん、純粋に楽しいです。
幼少の頃、長いお休みになるとよく行っていた母親の実家。
平屋建てで縁側があって、庭があってという造りで、夏寝る時は蚊帳の中に入るという、「THE昭和」な世界。
何気ない風景をいまだに覚えています。
そんな雰囲気をもつ場所は、私の子供達にはありません。
であれば、せめてもの旅行で味合わせてあげたい。
完全に親のエゴです。親の価値観の押し付けです。
でも、少しくらいはありじゃないですか。
後は子供たちがどう思うか。それは親にはコントロールできません。
大人になっても良い思い出として覚えていてくれるでしょうか。
「ズーキ」というタイプのお部屋で一番びっくりしたのがお風呂。
お部屋の真ん中にどーーんと湯船がおいてあり、周りに何も置いてない開放感のある造り。
東南アジアのリゾート(例えばタイ・サムイ島・トンサイベイコテージ&ホテル)で、ベランダにおなじような感じで湯船が置いてあるのは見たことがあるのですが、部屋の中は初めてです。
※部屋のタイプによって湯船の感じが違うみたいでした。
玄関入ったらいきなりどーーーんと湯船があったので、子供が大はしゃぎで、早速服を脱いで入っていました。
部屋にTVが置いていないのもいいですよね。置いてあっても基本見ませんが。
星のや竹富島のラウンジは言わば大人の空間
後、とっても気に行った場所があって、それはラウンジです。
泡盛やソフトドリンク、軽いつまみが自由に飲食できたりします。
寝っ転がるようなスペースがあったり。一人でゆったりできる椅子があったり、家族でも、ひとりでもくつろげます。
特に夜は素敵な空間が演出されていました。
そうです、ホテル自体の雰囲気は大人の空間です。
子連れは他のお客さんにとって正直迷惑なのかもしれませんし、小さな子供にとっては退屈に感じるのかも。
うすうす気付いてはいたのですが、ここに来たのは完全に親のエゴですね。
でも、それもひっくるめて感じてほしかった。
子供の頃は少しは親の価値観、押し付けてしまってもいいんじゃないかと思うんです。
やりすぎないようにね。何事もバランスが大事。
子供が大人になってから、感想など聞いてみたいですね。
アクシデントが星野リゾートの素晴らしさを映し出す
今回のブログで絶対に書いておきたいこと。
それは、旅行中で一番感動したこと。従業員の皆さんのホスピタリティです。
娘は乗り物の匂いに弱くて、それが原因で嘔吐してしまうことがあるのですが、朝方牛車に乗るツアーに申し込んでバスに乗り込んだところ、その匂いで少し吹き出してしまいました。
吹き出したのはラウンジでもらった飲みものだけなので、被害はたいしたことはなかったのですが。。。
その時、全ての従業員の方が全く嫌な顔をせず、ある方は娘の介抱をしていただいたり、ある人はツアーのリスケジュールができないか調べてくれたり、ある方は汚れてしまった私の服を拭いてくれたり。
このままツアーに参加できるか、休ませてあげた方が良いのか、相談しながら進めていただけました。
ツアーには他の方も参加していますので、普通であればツアーを円滑に進行させることを優先して、我々は速攻置き去りにされたと思うのですが、全ての従業員の方がまずは娘の体の心配をしてくださいました。
そして、ツアーの出発が遅れたことに怒ったりするお客さんは誰もいませんでした。
体調が悪かったわけではなく、社内の匂いで吐いてしまったことはわかっていましたし、批判を承知で告白すると今後の予定のこともあり、私達はそのまま参加したかったのです。
娘の普段の様子を説明し、体調は悪くないことを理解してもらい、無事にツアーに参加することができました。
結果、数分の遅れでツアーはスタートできました。
これ、凄くないですか?
満員電車に毎日乗って、ギスギスした雰囲気に晒され、お年寄りが改札でもたもたしようものなら舌打ちをして通り過ぎる人があふれている日常生活から離れ、穏やかな気持ちを取り戻させてくれる空間・時間がそこにありました。
全体的にそういった雰囲気を感じさせてくれる、そんな癒し空間でした。
ツアーに参加していた、他のお客さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
看板に偽りなし。恐るべし、星野リゾート。
タイのリゾートホテルに行った際に感じた、ホテルで働いていることに対しての「誇り」みたいなものをひしひしと感じた次第です。
大人の宿泊者の方に遠慮して食事は外で
ホテルにある食事施設は、とても子供が騒いでしまうことには耐えられそうになかったので、食事は基本、外で食べていました。
お昼ご飯は「竹の子」さんで沖縄そば。
ここ、雰囲気もお味も最高です。
八重山そばとソーキそばを。コーレーグースをいれると美味しさ倍増ですよね。
夜は「かにふ」さん。
てびちのから揚げ、美味しかったなぁ。
「観光客向けにやってます」感は否めなかったですが、嫌な感じは全くなかったです。
沖縄料理一辺倒ではなく、子供が食べそうな一般的な料理もありましたので、子連れには安心なお店だと思います。
子連れ旅行を考える時、いつも気にしているのは「大人が叶えたいこと」と「子供にとって楽しいか」というバランス。
今回は「大人が叶えたいこと」に比重を置いてしまいましたが、実は「星野リゾート・星のや竹富島」の前後には、「子供にとって楽しいこと」だと思うことを盛り込んでみました。
下記でご紹介しておりますので、良かったらご覧ください。
子連れ旅行は誰の為のモノなのか?
小学生の頃、高校野球が好きでとうとう夏の旅行が甲子園観戦となってしまったことがあります。
親父と息子二人は嬉々として一日中野球場で試合を見る中、母親は本当に不満そうにしていました。
でもその後、母親が旅行先でやりたいことが一つ盛り込まれていたことを、今思い出しました。
あれは父親のやさしさだったのでしょう。
私の子供達には今回の旅行の思い出はどのように残っているんでしょうか。
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