アジアリゾートホテルフェチが海鮮丼8000円問題に触れて感じたこと

アジアのリゾートホテルが大好き、かずさんです。

アジアン風の建築や家具などの様式が好きだということもありますが、最大の理由は価格の安さです。

宿泊費は当然ですが、滞在中の飲食代もかなりリーズナブルでした(あえて過去形)。

ホテル内で飲食しても、日本で日常的に支払っている値段よりむしろ安いくらいのレベル感。

値段を気にせず、ホテルで飲食できる贅沢。

アジアリゾートホテルの醍醐味でした。

但し、これは私に子どもができる前、20年近く前の話です。

激安国になった日本

コロナ禍も明け、日本には海外からの旅行者が大勢押し寄せてきています。

「和食」がユネスコ無形文化遺産になって、ブームが起きているから。

アニメなどの文化が人気になっているから。

おもてなしの文化が評価されているから。

理由を見つけようと思えばたくさんありますが、これもそれも、物価が安いから行って見ようってなっていることは否めないと思います。

海外から来た人は、ラーメンが1000円以下で食べられることに、海鮮丼が3000円で食べられることに驚愕しているわけですから。

アジアのリゾートホテルに泊まって、食事代が安くてびっくりして、また来たいと思っていた20年前の私と同じ感覚なんだろうって思います。

※無料素材からお借りしました。

20年前のアジアリゾートホテルにいたのは外国人のみではないか

もちろん、現地の方が全くいなかったわけではないと思いますが、20年前のアジアリゾートに泊まり、食事をしていた人のほとんどは海外からの旅行者だったと思います。

当時、日本人にとって安いと感じていた値段は、今日本人が「海鮮丼が8000円なんて高すぎる!だれがそんなところに行くか!!」って思っていたことでしょう。

普通の昼食を3000円以上の値段で食べている人が、8000円の海鮮丼を食べて「めちゃめちゃ美味しい」と感じるのであれば、それを高いとは思わないのではないでしょうか。

日本人観光客が減ったとしても、海外の観光客が増えれば、全く問題はないはすですので。

一見客がメインの観光地では、今度もこういった傾向は続くと思います。

※無料素材からお借りしました。良い雰囲気ですね。

スキー場はインバウンド頼り

若者の人口が減ってきたこともあり、日本のスキー場は来場者が減り続け、経営難に陥っているという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

斑尾高原スキー場(長野県飯山市)のニュースを見たのですが、2024年1月のスキー場の売り上げが2023年1月に比べ約5割増えたそうです。

リフト券を2割ほど値上げしたことに加え、1月の来場者が5万8000人と前年同月から約1割増えたことが理由だそうで、来場者のうち、インバウンド(訪日外国人)は1万人にものぼっています。

この人数は23年1月と比べて倍増なんですね。

日本では市場がシュリンクしてしまっている業界でも、海外からの顧客をターゲットにすることで、利益を上げられるわけですよね。

日本の景気が悪くてスキーやスノボができない人が増えているのであれば、裕福な外国人をターゲットにするのは、至極当たり前のように感じます。

外国人のせいで日本のスキー場が高くなったので行けなくなった

と憤るのは、筋違いじゃないかなって思います。

※無料素材からお借りしました。

外食代は日本の3倍以上

イギリスに行かれた方に聞いたのですが、昼食代は日本円で3000円以上かかるそうです。

にもかかわらず、日本人的な感覚でいうと1000円以下のクオリティ。

日本は海外に比べて、圧倒的に外食のレベルが高いのに安いんですね。

旅行って、毎日外食になりますので、積み重なってかなり負担になるじゃないですか。

しかし、北米やヨーロッパから来た観光客にとっては特に、食事代は自国にいるより安いのかもしれません。

そりゃあ、日本は遠いから旅費はかかるけど、滞在費や安いみたいだから行ってみようって話にはなりますよね。

中国人観光客だらけになったラーメン屋

私の大好きだったラーメン屋さんですが、値上げの勢いが止まりません。

にもかかわらず、お客さんは長蛇の列。

そのほとんどはコロコロを持った、中国を中心としたアジア系の観光客の方々です。

値段が上がったことと、常に長蛇の列であることが原因で、離れてしまった日本人客はいると思います。

しかし、そんなことは気にする必要がないほどの観光客。

もし自分が観光客だったら、自国で評判になっているお店には行きたいですし、少しくらい並んでもせっかく来たのだから食べたいですもん。

他の店と比べて少しくらい値段が高くても、だからといって安いお店に行こうとは思わないですもんね。

観光客をメインターゲットにするのであれば、値段は上げ続けていても、長蛇の列は減らないでしょう。

正しい戦略だと思います。

日本は物価が高いのははるか昔の話

日本の景気がよくて、円の価値も高かった頃の記憶が強く残っている世代にとって、海外観光客向けに値段が上がり、その結果として日本人が利用しづらくなるという時代が来たことは信じられないのかもしれません。

国内は高いから海外に旅行に行こう、なんていう時代があったわけですから。

しかし、これからは全く逆になる可能性が高いですよね。

語弊を恐れずに言うならば、日本は物価が安いから留学しよう、旅行に行こう、って人がこれからもどんどん増えていくのではないでしょうか。

20年前くらいのアジア圏で観光客のみをターゲットにしたビジネスが成り立っていたように、日本でもそういったビジネスが出てきてもおかしくはない状況になっているんだと思います。

でもこれって、仕方がなくないですか。

そのほうがもうかるんですもん。批判する資格なんて、誰にもないはずです。

今まで3000円だった海鮮丼が8000円になったことに憤慨する方の気持ちもわかりますが、「日本経済はここまで弱くなってしまったんだな」と感じてしまったというお話でした。

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