お題「大切な人と再訪したいと感じた場所の思い出を教えてください」
22歳~26歳にかけて、北海道一周ドライブに3回行ったかずさんです。
大学生の時に2回、社会人になって札幌に住んでいた私を訪ねて母が来た時に1回
その全てにおいて訪ねた唯一の場所が釧路にある炉端焼き屋の鱗(うろこ)さんです。
生涯の伴侶ができたらきっと再訪しようと心に誓ったのですが、
その後南の島のバカンスにはまってしまい、北海道に旅行に行くという企画が
あがることもなく
とうとう50歳を過ぎてしまいました。
今回、妻が勤続〇年で旅行券をもらったため、繁忙期で旅費が高い北海道に
思い切っていってみようかということになり、妻のリクエストは
ズバリ、暑くないところ
とくれば道東でしょ。釧路でしょ。
ということで、遂に私の夢が叶う瞬間がやってまいりました!!
感動の再訪を果たす前に、鱗さんとの思い出を書いてみたくなりました。
初訪:暗雲立ち込めた北海道旅行を楽しくさせてくれた鱗さん
初めての北海道旅行に行ったのは大学3年生の夏休み
宿泊先は一切予約せず、男3人のいきあたりばったりのドライブ旅行です。
フェリーで苫小牧から乗り入れ、初日は頑張りました。
千歳~襟裳岬~釧路 キロ数で300強 時間で6時間強って感じでしょうか。
お寿司屋さんで打ちひしがれる
釧路の地で北海道初めての夕食、テンションはMAX。
やっぱりお寿司でしょう、ということで、観光雑誌に載っている有名なお寿司屋に行ったのですが…
- 学生が来る店じゃないよという店員の態度
- 思ったよりかなり高い
- 頼んだお寿司は量も少なくて普通の味
なんか想像してた北海道と違う…
貧乏学生は打ちひしがれ、今後の北海道旅行が不安になりトボトボと川沿いを歩いていました。
「さすがにあれじゃあ、足りないよね。」
「居酒屋みたいなところで何か食べようか。」
道路から少し奥まったお店に提灯がみえて、
「あそこでいいっか。」
これが私の鱗(うろこ)さんとの出会いです。
旅先で冷たくあしらわれた後に触れた人の温かさ
お店に入ると、大きめカウンターがどーんとある店内
魚や貝類、イカなどの甲殻類などの海鮮食材がずらっと並んでいます。
こちらはイメージ画像です。鱗さんの写真ではありません。
当時、飲み物の値段しか書いてなくて、どのくらいの値段かわかりません。
びびりながらも、ひと際おいしそうな赤く輝く魚(のちに高級魚であるめんめと判明)を注文。
あまりの美味しさに3人目を合わせ、
「もう初日でお金が底をついてもいいんちゃう」
という共通の思いが生まれ、
「もう一匹お願いします!」
と注文。
すると店員のおばさまが、
「あんたたち、学生さんかい?この魚の値段、わかっていて頼んでるの?」
と笑顔で話しかけてくれました。
そこで私たちは、下記のことを伝えました。
- 自分たちは大学生であり、今日が北海道旅行の初日であること
- 先ほど行ったお寿司屋さんで嫌な思いをしたこと
- あまりにも美味しいので今日でお金が無くなっても良いと思ったこと
店員のおばさまは、明るく笑いながら
「そうかい、そうかい。そんなに美味しかったかい。」
と言ってくれた後、めんめのあらでお味噌汁を作ってくれたり、とっても親切にしてくれた挙句
お会計は、3人で1万円にも届いていない値段だったのです。
めんめは今だと一匹5千円くらいはするでしょう。
当時でも一匹3千円はしたと思います。
他にも飲み食いしてますから、絶対に1万円は超えている筈です。
「えっ、値段間違えていないですか」ってお聞きしたら、
「北海道を嫌いにならないでね。」って笑って送り出してくれたんです。
そうです。私たちは北海道を嫌いになりかけてたんですよ。
「絶対にまた来ます!」と宣言して手を振ってのお別れ。
人の温かさに触れ、心を持ち直し、この後の北海道旅行はとても楽しく過ごすことができました。
再訪:東ち〇るさんと店内で遭遇
「絶対にまた来ます!」と宣言したものの、釧路にはそんなに来る機会はないなんて思っていたのですが、その機会は意外に早く訪れます。
大学生最後の年、前回と違う友達に誘われて、再び北海道一周ドライブに行くことに。
二回目の私にルート選択権が与えられ、基本前回行っていない場所にしたのですが、釧路だけは別。
初日ということは変わらなかったのですが、競馬好きがいたので、
苫小牧~社台ファーム~帯広~釧路 というルートを選びました。
苫小牧から峠を越えて帯広に抜けるルートのドライブが大好きなんです。
もちろん、釧路に行く目的は鱗(うろこ)さんへの再訪です。
店内はとっても混雑しており、なんとお客さんの中に東ち〇るさんと、当時噂になっていた方とスタッフさんがいらっしゃいました。
私はてっきり地元の方に人気のお店だと思っていたのですが、全国的にも有名なお店だったんだと、この時初めて知りました。
相変わらずの美味しさ、そして値段はひとり約5千円程度。
やっぱり昨年来たときはおまけしてくれたんだなと、確認した次第です。
お店は終始忙しかったので、昨年の思い出話をするチャンスもなく、会計の時に、
「去年も来たんですよ」というのが精一杯でした。
再々訪:母との二人旅
社会人になって最初の赴任先がなんと北海道は札幌
母が、私が札幌にいる間にどうしても北海道旅行に行きたいというので、今までよりは少しコンパクトに北海道の北部と南部を除いた一周旅行。
千歳空港に迎えに行き、夕張(幸せの黄色いハンカチ)~帯広~釧路のコース。
今回は少し空いていたので、これまで2回の来訪についてお話し、
母親を案内している旨をお伝えしました。
特にイカが美味しかったそうで、亡くなるまでずっと
「北海道のイカが旨かった」
と言っていたそうです。
今回は野菜もいろいろ食べたのですが、美味しかったですね。
料金をおまけしてもらったという感じはなかったのですが、美味しいものを選んでもらったりといった、おもてなしをいただきました。
「今度は人生の伴侶と一緒に来ます」と宣言して別れたきり
四半世紀の時が過ぎてしまいました。
まとめ:思い出は思い出のままにしておいた方が良いと言うけれど
初恋などきれいな思い出は、思い出のままにしておいた方が良い
なんて言いますけど、鱗(うろこ)さんへの再々々訪はホント楽しみしかないです。
子ども達が楽しめるかどうかが少し心配ではあるんですけどね。
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