これからの時代は数学能力が必須になるので、超文系の血筋が遺伝していないか、今から心配なかずさんです。
小学校の休校でやや不透明になっていますが、本来であれば2020年から小学校ではプログラミング教育が必須化となります。
少しは慣れさせたいなと思っている方も多いのでは。
実は無料体験が気軽にできるサイトがありますので、今回はぜひおすすめしたいと思います。
プログラミンとは
「プログラミン」とは、2010年8月に文部科学省が公開した、子供向けのプログラミング作成のWebサイトです。
PC環境の制限はありますが、Webブラウザ上で動作するため、インターネットにアクセスできれば、インストールなどを行う必要はなく誰もが無料で利用できます。
https://www.mext.go.jp/programin/
2012年には「小学生向けプログラミング授業のための「プログラミン」利用の検討」という名前で論文が発表されています。
(引用:日本教育工学会論文誌 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/36/Suppl./36_KJ00008609764/_article/-char/ja/ 椙山女学園大学教育学部 深谷和義 宮地晶子)
小学生6年生を対象に授業を実践したところ、1時限分相当での授業において、簡単な説明だけで、児童自身で画面上の描写や制御プログラムを含む作品制作が出来たとの報告がされています。
さらに実践後のアンケートでは、児童は興味をもって学習できているということもわかったとあります。
最初のとっかかりとして始めるのには、とても良い教材です。
プルグラミンでどんな事が学べる?
使い方ムービーが用意されており、小学生高学年であれば、このムービーをみればすぐに使うことができます。
グラフィカルな図形やアニメーションを用いてプログラムを記述する、ビジュアルプログラミング言語を使って、プログラミングの考え方の基礎を学ぶことができます。
28種類あるすべての指示言語が画面上に表示されているため、使用者が命令を選択するのに迷いにくく、数値を除く文字は入力する必要がありません。
※数値は動作の速さや時間などを指示する際に使用します。
例えば下記画面は、上向きの矢印の形をした「ウエーン」という指示言語を指しています。
この図形を掴んで動かしたい「絵」のところに持ってきてドラッグするだけで、その「絵」を動かすプログラミングが行えてしまうわけです。
まずは左下の「はいけい」をクリックして背景を選んでみましょう
今回はつくりやすそうな「海の中」の選んでみました
海のなかに「犬」はおかしいですよね。ですので、「お魚」に変えてみましょう。
左上をクリックし、絵を選びます。
海のなかなので、マンボウとサメにしてみました
少し見えづらいですが、一番下に矢印や音符、カメレオンの絵などあり、その記号を選ぶことで実際の動きを選んで指定していきます。
例えば左に向いている矢印を選択して、動く時間「何秒動くの?」と動く速さを設定するとその通りに動いてくれます。
上の例ですと、マンボウさんは3秒間で75の距離を左に動きます。
サメさんは4秒間で270の距離を左に動きます。
動かしてみましょう。
マンボウさんは毎秒25の距離を移動
サメさんは毎秒67.5の距離を移動
サメさんの方が動きがはやいのでぐんぐん追いついてしまいます。
あやうし、マンボウ!!
あっ、サメだ!!
3秒後にサメさんに気付いたマンボウさんは1秒間で75度角度を上に変えて「逃げ」の体制に変わりました。
1秒遅れて今度はサメさんも体制を上に変えました。
追いかけるサメさん。マンボウさんは無事に逃げられるでしょうか。。。
とまぁ、こんな感じです。
プログラミンのメリット、デメリット
プログラミンの最大のメリットは、Webブラウザ上で動作するため、インターネットにアクセスできれば、インストールを行う必要がないということです。
小学生向けの無料のプログラミング体験サイトはいくつか存在しておりますが、インストールをする必要があります。
また、iPadのみの対応というケースも少なくありません。
子供たちが興味を持ってくれるかどうか、やってみないとわからないですからね。そのためにiPadを買うわけにもいかないですし。
「ちょっと試しにやってみようかな」と思った時の、とっかかりという意味では最適なのではないかと思います。
一方でデメリットとしては、文部科学省がたぶん「教育用」として作成しただけあって「遊び心」というのでしょうか、そういった要素が少ないように思います。
動かす対象となる動物などの絵も「イラスト」というよりは「図」といった方がピッタリといったクオリティですので、「遊び」として行うといった雰囲気に欠けてしまい、モチベーションの維持が難しいと感じました。
プログラミンと他のプログラミング教材との比較
Scratchjr
5歳〜7歳くらいまでのお子様を対象にしたプログラミング学習アプリで、日本語版のサービスもスタートとしています。
画面上に表示されているブロックを組み合わせて、キャラクターに命令を与える、といった作りは「プログラミン」と、とてもよく似ています。文字は最小限にとどめて、矢印などの図形を多用しているあたりも同様です。
「プログラミン」との圧倒的な違いは、デザインやキャラクターが小さな子供達の感性に合うように考えられていることです。
本当に絵がアニメ調でかわいらしいですね。
プログラミングゼミ
株式会社ディー・エヌ・エーが開発した、小学校低学年向けプログラミング学習アプリです。2017年10月にiOS、Android、Windows向けに無料公開されました。公立小学校での授業やイベントなどで使用されているそうなので、もしかしたらお子様は体験済みかもしれません。
ゲームなどを制作している会社が手がけているだけあって「遊び」の要素がうまく取り入れられています。また、ゲーム作りが学べるコンテンツ「コラボ!逆転オセロニア」なども追加開発されています。
まとめ
現在、ひろく使われている、無料の子供向けプログラミング体験サイトの中では「プログラミン」はもっとも古くに開発された中の一つです。
実は「プログラミン」を使用するのに用いられていた「Adobe Flash Player」のサポートが2020年12月31日で停止されるのを受けて、「プログラミン」のサービスの提供も終了してしまいます。
新しく世に出てきたサイトは、子供向けに特化した配慮が様々なところで施されており、「プログラミン」より勝っているところは多いです。
しかし、使用するにあたっては、ipadを利用したり、インストールをしたりといった準備が伴います。
2020年の間は、最初のスタートとして「プログラミン」を使用し、子供たちが興味を示しそうであれば、その興味の方向性に最適な他のサイトを選択する、といったような利用方法が最適ではないかと思いました。
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