コロナウィルス対策の影響で、DVDのソフトが部屋の中にどんどん増えてしまっているかずさんです。
外に遊びにいけない分、予算を部屋の中のインフラに投資。
子供向けDVDやタブレットを購入しております。
前回、今の子供たちに観てほしい作品として「世界名作劇場」をご紹介したわけですが、「母を訪ねて三千里」などの作品の紹介をする前にどうしても触れたい作品があります。
それは「アルプスの少女ハイジ」よりも前(1972年と1973年)に作られた
「パンダコパンダ」です。
監督:高畑勲
原案、脚本、場面設定(構成):宮崎駿
♬ パンダ パパンダ コパンダ パンダ パパンダ コパンダ ♬
水森亜土さんの主題歌がなんとも楽しくて。
この成功が、後の「世界名作劇場」や「ルパン三世 カリオストロの城」の制作、そしてスタジオジブリ設立へとつながっていくわけで、そういった意味でとっても重要な作品なんだと思います。
- パンダコパンダは健気に頑張る主人公がなんとも素敵
- 非現実的な世界なのにそれを感じさせないパンダコパンダ
- 誰が見てもトトロを彷彿とさせる”パパンダ”
- 町が水に沈んでしまう、宮崎駿”崖の上のポニョ”の世界観
パンダコパンダは健気に頑張る主人公がなんとも素敵
両親のいない、しっかり者で底抜けに明るい小学生の女の子が主人公。
「ポニョ」と「宗介」(※共に「崖の上のポニョ」の主人公)を足して二で割ったような感じ。
何があってもひたむきに前向き、とにかく前向き。そして明るい。
周りを元気にしてくれる「ハイジ」のキャラクターにつながっているのかな。
観ると元気になります。
非現実的な世界なのにそれを感じさせないパンダコパンダ
同居しているおばあさんが法事で長崎に行ってしまい、小学生の女の子が一人で留守番しているという設定。
そこに動物園を抜け出してきた、言葉を話すことができるパンダの親子がやってくるとことから話がスタートします。
そんなん、絶対に起こるわけないやーーん!!
そうなんですよ。
前提となっている設定が、何から何まであり得ないんです。
でも何故か「そういうこともあるよね!」って感じの雰囲気が醸し出されていて、違和感がない。
これが「高畑勲&宮崎駿マジック」なんでしょうね。
魔女の存在がさらっと前提になって進んでいく「魔女の宅急便」の世界観
子供にしか見えない世界が存在がする「となりのトトロ」の世界観
そんなジブリの世界観の原型を体感しているようで、のっけからワクワク感が止まりません。
誰が見てもトトロを彷彿とさせる”パパンダ”
お父さんパンダの”パパンダ”、見ためがまるっきり”トトロ”です。
※著作権を気にしてみました
全てを包み込んでしまうような、受け止めてしまうような大きな存在。
何があっても”パパンダ”がいてくれたらなんとかなりそうな。
この安心感、温かみが世界観を大きく包み込んでいきます。
”パパンダ”の活躍ぶりは、”トトロ”そのものです。
町が水に沈んでしまう、宮崎駿”崖の上のポニョ”の世界観
二作目である「雨降りサーカスの巻」では、大雨がふって町が水で埋まってしまい、海のように。
これ、まるっきり”崖の上のポニョ”状態です。
「そんなあほな」っていう世界なんですけどね。
本当にそんなことになってしまったら、とんでもない災害で被害者続出なんですけどね。
ポニョもそうじゃないですか。
冷静に考えたら、あんなことがあったら、何人災害被害にあってるんだってことなんですけど、まるっきりそこは無視された話が進んでいく。
でも楽しい。
ふしぎですよね、ジブリの世界観。
特に ”崖の上のポニョ”が好きな方はぜひ観てみてほしいなぁ。
もう少しブレイクしても良いのではないかと思うのですが、案外知られていないですよね。
とってももったいないというか、残念でたまりません。
もっともっと、様々な作品の原点のようなポイントが含まれていますので、それを探しながら観るのも、ジブリファンならではの楽しみ方かもしれません。
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