最近、年末の「紅白歌合戦」が好きになってきたかずさんです。
幼少の頃は、後半の演歌タイムが嫌いでした。
青年期は全く見なくなりました。
そして今、子ども達と一緒に楽しんで鑑賞させていただいています。
理由を考えてみました。
- 今流行の歌を知る唯一の機会となっています。
- 懐かしい歌(懐メロ)を聴くのは楽しいです。
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子ども向け、大人向けの企画が楽しいです。
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集中して観なくて良いので会話をしながらの”ながら観”には最適です。
どうして人気があるのか理解できなかった「箱根駅伝」も、よく考えたら同じ役割ですよね。
嫁さんの実家に訪問した際、BGM的にずっとかかっていて誰も観ていなかったのですが、会話が途切れた時などには「今、どこの学校が一位なの?」みたいな感じで、つなぎの役割を果たすんですよね。
お正月は、集中して観る番組よりも、”ながら観”に適した番組が必要とされるんだなと感心してしまった次第です。
話を歌に戻しましょう。
幼少の頃、紅白歌合戦を観ながら、「どうして大人は毎年同じ歌を聴いて喜んでいるんだろう」って思っていたのですが、おじさんになった私は全く同じことをしています。
どうしておじさんやおばさんは同じ歌ばかり聞くのでしょうか?
今回は、その点について考えてみたいと思います。
年を取ると新しい歌を受け入れられなくなる
どうして年を取るといつも同じ音楽を聴く一方で、新しい音楽には興味を持たないのか、という点について、フランク・T・マカンドリュー氏(ノックス大学心理学教授)が考察しています。
その考察によりますと、リズム、メロディといった音楽の違いを聞き分ける能力は年齢とともに低下してしまうため、年を取ってから聞く曲調の違いがわからず、同じような曲に聞こえるんですね。
衰える前に聞いた音楽は、それぞれ違った音楽として記憶に残っていますし、曲調についても聞き覚えがあるので、ある程度聞き分けができるということですね。
結局、原因は老化ですやん。
※無料素材からお借りしました
確かに私にはボーカロイドの歌やアイドルグループの歌は何が違うのかわからりません。
一方で、懐かしい曲調である「硝子の少年」や「LOVE YOU ONLY」は好きですね。
おいおい、これらも充分古いだろうって??
おっしゃる通りです。
音楽は昔の楽しい記憶とつながっている
音楽が記憶とつながりが深いことはほとんどの人が体感していると思います。
人はホルモン分泌量の影響で、10代から20代までに経験した「自らの体験記憶」を他の期間よりも強く記憶しているようです。
思春期の頃に流行した歌は、その頃の良い思い出と密接につながっています。
歌を聴くと昔の思い出に浸ることができることが、歌への印象を良くしているんですね。
ある一定の年齢になると、音楽を聴きたいという目的ではなくて、昔の感覚・感情を思い出したいという目的で、音楽を聴くことが増えていくのもこのためですね。
※無料素材からお借りしています
音楽の好みは10代で決まる
音楽の好みは10代前半から徐々に固まりだして、20歳頃には決まるようですね。
また、一部の音楽好きを除き、仕事などが忙しくなると新しい音楽を聴く機会が減ってしまいますので、その後新しく聞く音楽は全て同じように聞こえてしまうことにも影響しています。
まとめ:これも結局は正の強化
以前、どうして子どもが何度も同じアニメなどを飽きずに観ているのか、について触れました。
強化とは「行動の頻度が高めること」を意味する用語です。
子ども達は映画やアニメをみた時に「楽しい」とか「面白い」と感じたことをもう一度体験したいと思って、繰り返し同じ物語を観ます。
大人達は昔自分が体験した「楽しい」思い出をもう一度体験したいと思って、繰り返し
音楽を聴きます。
本質的には同じことなんですね。
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