お手伝いをした報酬としてお小遣いをもらった記憶がないかずさんです。
今振り返ると、小学校くらいまでは、実はまぁまぁリッチな家だったのだと思います。
親戚多かったので、お年玉が4万円くらいになっていましたしね。
逆に、高校生になった頃はもろもろの事情で本格的に貧乏になったので、ファミレスでアルバイトをしていました。
その頃から今に至るまで、親にお小遣いをもらったことはありません。
そんなこんなで「お小遣い欲しさに家の手伝いをする」という機会はなかったんですよねぇ。
月日は経ち、自分が親になって、お金と子どもとの関係について考える機会が増えたので、今回はお手伝いとお小遣いについて書いてみました。
キャッスレス化が最大の懸念事項
キャッシュレス化が進み、ほとんど現金を持ち歩かなくなりました。
普段の買い物はほぼ電子マネー(SUICA)で「ピッ」です。
この様子を見て育っている子ども達の金銭感覚、めちゃめちゃ心配になりませんか?
現金を使う場面を見る機会がない子ども達にとっては、「お小遣い」は「お金」の勉強ができる絶好の機会なんですよね。
ところで、お小遣いはいつからもらっているのでしょうか?
少し古いですが2016年に行われた「金融広報中央委員会」の調査によりますと、小学校低学年でも7割強の子ども達がお小遣いをもらっていると回答しています。
但し、低学年と中学年は決まったルールで運営されているわけではなく「ときどきもらう」という回答が最も多く、金額は100円程度ということです。
月額制や年俸制というわけでもなく、報酬制というわけでもなく、必要な場面でお小遣いをもらうといった位置づけですね。
都度もらうわけですから、当然お小遣いの管理などはしていないようですね。
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お手伝いをしたときにお小遣いをあげることで親が伝えたいことは
大げさに言ってしまえば、お手伝いをしたときにお小遣いをあげることで親が教えたいことは「お金は労働の対価であること」ということでしょう。
お金は労働をすることによってもらえるモノであり、お父さんもお母さんも頑張っているからお金をもらえているんだよ、という感覚を教えたいとも言えますね。
これはテストで良い点を取った時にお小遣いをもらえるという、「正の強化」にも似ています。
お手伝いをする(労働力の提供)ことや、テストで良い点を取る(目標の達成)ことでお金を得ることを体験し、「正の強化」を積んで大人としての自立の道を踏み出してほしいと願うわけです。
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勉強やお手伝いは労働なのか?
しかし本来、勉強は自分のためにやることであり、お手伝いは誰かをサポートしてあげたいという気持ちから行うものです。
そういった本質について、子ども達が理解していないと、お小遣いのためだけに勉強をしたり、お手伝いをするようになってしまいます。
そうはならないために親が気をつけなければならないのは、常に対価としてお小遣いをあげないようにするということでしょうか。
特別な何か大きな目標を達成したり、かなり大変なお手伝いをしてくれたときに限ってお小遣いをあげるようにするなどの工夫が必要ですね。
お小遣いは現金でわたそう!!
話が最初に戻ってしまいますが、お小遣いは「金銭感覚を身に付ける場」ですので、現金で与えるようにしましょう。
そして必ず、お小遣い帳を作成し、管理することも同時に体験させるようにしましょう。
いきなり管理といわれても、上手くできないことが多いですが、それはあまり気にしなくても良いと思います。
お小遣い帳をつければ、自分が何を買ってお金がなくなったのかが実感できるようになります。
お小遣い帳に書くのを忘れてしまっても大丈夫なように、レシートをもらって保存する癖をつけると良いですね。
月に一度お小遣い帳に記載していくという形でも構わないと思います。
ここで大切になってくるのは、お小遣いの使い道についてとやかく言わないこと。
一度あげたお金ですから、使い道は本人の自由です。
使い道に文句を言ってしまうと、お小遣い帳をつけようという気持ちはなくなってしまいますから、絶対にやらないようにしましょう!!
また、小学生が正確なお金の管理などできるわけがないですから、細かくチェックするのもやめたほうが良いですね。
自分がどのようにお金を使っているのかを考えることができれば、それで充分です。
お小遣いははじめの一歩
お金の大切さ、計画性、しくみなど、お小遣いによって世の中で生きていくための術を学んでいくわけですが、急に理解できる訳はありません。
今回のテーマである「お手伝いをしたご褒美にお小遣いをあげるべきか否か」についてですが、親がご褒美をあげることで何を学ばせようとしているかが重要です。
ご褒美をあげるという行為は、良い点と悪い点があることを、私たち親はしっかりと覚えておきましょう。
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