トイレットペーパーなどの買い占め騒動をゲーム理論から考える

お米やトイレットペーパーなどの生活必需品は、なくなったら買うのではなく、在庫である一袋を空ける段階で補充をするようにしている、かずさんです。

 

学校休校が実施されて約3週間が経過しましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 

わたしの仕事はキャリアコンサルタントなので、会社に行かなければできない仕事はほとんどありません。

ということで、今は会社にお願いして基本、在宅勤務を行っており、それで何とか子供をひとり家に放置するような状態は避けられています。

 

じゃあ、安心ですね。って感じになりますよね。

安心は安心なんですが。。。。。

 

勉強とか全くしませんねぇぇぇぇ。

毎日3食のご飯を用意するのは、本当に大変ですねぇぇぇぇぇ。

 

と、このあたりの話は後日させていただくとして、今回は前回に引き続きまして、買い占め騒動について綴ってみたいと思います。

  

そもそもゲーム理論とは何か?

対戦相手がいるようなゲームをする時、こちらが「こうしたい!」と思っても、相手の出方次第で、自分が何をすべきなのかを考え、相手に合わせた対応しなければなりません。

 

ゲーム理論とは、このように相手の出方を読んで、出来るだけ自分を有利な方向に導き、負けないようにする方策を考える数学の理論を指します。

 

つまりこれは、勝つための施策です。

 

ゲーム理論を買い占め騒動に当てはめてみると

 

「自分だけよければ他人はどうでもいい」という考え方は良くない。

「買い占める」という行為は市場を混乱させるから良くない。

 

ということを充分理解していて、「買い占め」行為はやってはいけない思っていても、次にどんなことが起こるのかを想像し、それに対応することがゲーム理論的には必要です。

 

対処しなければ、生活必需品を確保できない生活に陥ってしまう。

 ⇒今後、世の中に起こることを想定すると、多分そうなるだろう。

  ⇒そんなことになったら、自分の子供を護ることが出来ない。

 

買い占めて転売するわけではないのだから。

自分たちを護るための、ちょっとした多めの備蓄をして、訪れるかもしれない災難に備える。

 

対処しない方が良いことかもしれないが、対処しなければ「敗者」となってしまうのは自分達。

ゲーム理論的には、多少の備蓄は仕方がない対処ということになるわけです。

 

ダメだとわかっていてもやってしまう集団心理

パニックになった人が出口に押し寄せて将棋倒しになる。

 

おそらくほとんどの人が上記のことは、やってはいけないことだと知っている。

でも本当にそういった場面になってしまえばやってしまうわけですよね。

 

トイレットペーパーがなくなるなんてあるわけないって思っていても、実際に棚から商品がなくなってしまえば、不安に駆られて「買い占め」に走ってしまう。

 

風が吹けば桶屋が儲かる」ではないですが。。。

【今回起こった事象】 

コロナウィルスの影響で「中国からトイレットペーパーが入らなくなり、市場から消える」というデマが流れた。

学校がすべて休校になり、子供たちが家にいることになった。

緊急事態宣言が本当に発令される可能性が出てきた。

 

このような状況になった時、どのような害が家族の生活に起こり得て、それを回避するためにはどんなことを今すべきなのか。

 

そういった危機管理能力が、家族を護るためには必要なんだと思います。

 

残念ながら無意識にそういった行動ができるような能力はありません。

※嫁さんには結構備わっているような気がするのですが。。。。

 

今回のことで、ますます重要性を認識した次第です。

 

ゲーム理論からすれば、買い占めは正解である 

「あんなデマを信用して、バカだなぁ」と思っていた私。

でも実際にトイレットペーパーは市場からなくなった。

 

そうなる前にトイレットペーパーを買ってきてくれた嫁さん。

「デマだと思うけど、多分市場からなくなると思って買ってきた」と言っていた。

 

正しいかどうかではない。

デマを信用して行動した人、デマを聞いて次に何が起こるかを想像できた人が「勝者」

商品が手に入らずに、不便な思いをした人が「敗者」

 

今回の騒動は、普通の生活に使用するものなので、「紙がなければ洗ったり、布で代用すればいいじゃん」っていう論理も横行していた。

わたしもその通りだとは思う。

 

でも、命にも影響するとしたらどうだろう。

持病で定期的に自分で注射をしなければならない人たちが使っている「消毒綿」が市場から無くなった。という話がTVで流れていた。

 

 

理由は、一般用の消毒用ウエットティッシュが市場から消えたため、その代用品として一般の人が買ったからだとか。

 

おしぼり代わりに使っていた飲食店に対して、やや批判的な報道がされていた。

 

しかし、わたしは代用品として買った人を責める気持ちにはならなかった。

 

飲食店も、なんとかお客さんが安心してきてくれるようにと思って、一生懸命考えた施策だったのかもしれない。

 

多分、自分の行為でそんなに困った人が発生するなんて、思ってもみなかったんだと思う。

そんな想像力を持ち合わせている人はほとんどいないだろう。

 

バカな行動を慎むべきといったって何も改善はされない。

 

買い占めをやめて!といっても無意味

つまり、買い占めをやめて!といっても無駄だ。

自分の身は自分で護らなければならない。

 

ウィルス騒動が発生したとき、「もしかしたら消毒に関する商品が市場から消えてしまうかもしれないので、自分に必要なモノを確保しておかなければ!」という思いが廻った人が身を護ることができて、何もしなかった人が危険にさらされる。

 

買い占めを推奨するつもりは全くありません。

でも、そのほとんどの場合が悪気があるわけではない人たちの手で発生する。

 

約50年の時を越えて、オイルショックと同じことが発生した。

こんなに文明が進化しているのに、である。

 

今回の騒動で学んだこと。

 

それは、「ゲーム理論」を意識し、「集団心理」など人間の行動特性から発生し得る、様々な事象について、意識した生活を送らなければ、いざというときに家族を護ることができないかもしれないということでした。

 

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