嫌いな食べ物は「漬物、梅干し、納豆」かずさんです。
私の仕事はキャリアコンサルタントなので、常日頃、キャリア構築について自分なりに研究を重ねています。
本日は、研究成果と言っては大袈裟ですが、自分なりに見つけた「思考の方法」について綴っていきたいと思います。
今回は「やりたい仕事が何かわからない」人がどうやったら「やりたい仕事を見つけることができるか?」について、です。
誰もが「きっかけ」は不満から
今の会社(仕事)では「充実感がない」「やる気が起きない」「向いていないと感じる」「仕事がうまく出来ない」「人間関係に悩んでいる」などなど。
だから転職しようと思う。
「転職への引き金を引いた理由は何ですか?」という聞き方もよくやります。
「きっかけ」ですから、不満のオンパレードでも何も問題はありません。
問題なのは、であればどんな仕事であれば「充実感を感じるのか」「やる気が起きるのか」「向いているのか」「うまく出来るのか」「人間関係がうまくいくのか」がわからない場合です。
このままの状態で面接に行きますと、大概は落ちてしまいます。
過去に対する不満の事しか、話ができないからです。
こういった話をすると「前向きな理由で転職を考える人なんているのかよ?!」って言う声が聞こえてきそうです。
ちょっと待って!!言葉がすり替わっていることに気付きましたか??
「きっかけ」という言葉がいつの間にか「理由」という言葉にすり替わっている事に。
「きっかけ」は不満でいいんですよ。
でも、転職を考えた「きっかけ」から、転職をする「理由」、そして転職先で「やりたいこと」へと二段活用する必要があるんですね。
「理由」そして「やりたいこと」は、将来に対する前向きな考えでなければならない。
私達キャリアコンサルタントを利用していただきたい理由の一つとして、この二段活用を一緒にやりましょう!!ってことがあるんですね。
他人と話をすることでわかることは往々にありますから。
現状への「不満」を徹底的に吐き出そう!!
マイナス要素の「きっかけ」からどうやってプラス要素の「理由」そして「やりたいこと」につなげていくのか。
方法として簡単なのは、とにかく一度、現状への「不満」を徹底的に吐き出して、それをとにかく書き殴っていくことです。
どうしてこれが効果的な方法なのか?
理由は簡単。
人間って、嫌なことはすぐに言葉に出来るのに、好きなことはすぐに言葉にはできないんですよ。
残念ながら、人間とは
「人の悪口」はすぐ思い浮かんでも、「人をほめること」はなかなか言葉にならない。
「嫌いな食べ物」はすぐに思い浮かぶし理由も簡単に説明できるけど、「好きな食べ物」はたとえ思い浮かんだとしても理由は簡単に説明できない。
「何が食べたい?」と聞かれてすぐに思い浮かばなくても、「何が食べたくない?」と聞かれたらすぐに答えることができる。
そういった生き物なんです。
「嫌いなこと・ものがあるのは良くないことだ」っていう潜在意識が働くんでしょうな。
言い訳を考えるように、人は理由を探しては自分を納得させている。
それに誰かに聞かれることも多いですからね。
「ピーマンは苦くて嫌い」とか、「あの子の八方美人なところが嫌い」とかね。
でも「好きなこと」や「楽しいこと」って理由なんて考えないんですよ。
だって「好きだから」でいいじゃん。
理由なんて考える必要がない。
「カレーライスが好きな理由?そんなこと考えたことない。昔からだもん。」
そうですよね、昔からですもんね。
だから「好きなこと」や「楽しいこと」の理由を言葉にするのは難しい。
逆に人間は「嫌いなこと」や「嫌なこと」を考えて、言葉にする訓練を毎日行っているから、現状の「不満」を吐き出すことは簡単にできる筈です。
「不満」を吐き出し終わったら、プラス転換しよう!!
「不満」を吐き出すことに成功したら、つぎはその言葉達をことごとくプラス転換していきましょう。
小学生の通信簿を思い浮かべてください。
「いつも元気です」とプラス面で褒められる子供は、見る人によっては「いつも落ち着きがないです」というマイナス評価をされてしまうでしょう。
そこに起こっている現象は同じなのに、プラス面を評価する人とマイナス面を評価する人とではこんなにも違ってくるのです。
何事にも表があれば裏がある。
とにかく「不満」として吐き出した言葉の裏側は何かを考えて、言語化してください。
「毎日値段交渉ばかりでつまらない」
これは私の最初の転職時に思っていたことです。
当時は規制緩和の大波の時期でして、ディスカウントストアなるものが一世を風靡していました。
彼らの生命線は「安い」ことですから、当然仕入れ値に関してはシビアです。
それは仕方がないことなのですが、毎日毎日のことでウンザリしていました。
改めて、どうして「毎日値段交渉ばかり」になるのかを考察してみましょう。
・どこでも売っている商品なので値段しか差別化ができない
・単価の安い日用品なので単価が重要な要因になるから
・当たり前の商品であるため、説明などは必要としない
・商品力がないので価格でしか勝負できない
この「裏側」とは何でしょうか?
・品質で選ぶ、非日常的な商品・サービスを扱う
・単価が高い、めったに買わない用品・サービスを扱う
・高度であったり、性能が重要であったり、商品説明が必要な用品・サービスを扱う
・商品力のある商品やサービスを扱う
つまり
「商品説明をしっかり行い、じっくり検討することが必要なビジネスがしたい」
これが私のやりたい仕事の一つ、ということになるわけです。
「表」と「裏」の違いを考えよう!!
次にやっていただきたいのは「表」と「裏」の違いはどこにあるのか?を徹底的に考えてみることです。
例えば
「価格」で選ぶものと「品質」で選ぶものとの違いは何でしょうか?
ジュースの自動販売機、普通の価格の機器の隣に「100円均一」の機器が置いてあると「おっ、安いじゃん!」って感じでついつい見ちゃいますよね。
もちろん飲みたいモノがなければ買わないですが、買おうと思っていた商品と近しい商品があれば「100円均一」の方から買ってしまうこともあるのでは。
一方で、
「結婚式場」を価格で選ぶ人はいませんよね。
もちろん「予算」はあります。「200万円以下で抑えたいとかね。」
それでも「価格」で選ぶというという要素は少なくて「料理の内容」とか「サービス」とか「雰囲気」とか、「自分たちが描いている結婚式像」を実現してくれそうな場所を選びますよね。
「ジュースを買う回数」と「結婚式を利用する回数」
「ジュースを選ぶ基準」と「結婚式場を選ぶ基準」
「ジュースの値段」と「結婚式場の値段」
といったように、こうした比較検討を丁寧に行っていくと、だんだん「自分の希望している仕事像」が浮かんできます。
またまた登場した「X軸」と「Y軸」
転職(仕事選び)にとって、とっても大切な考え方です。
「やりたいこと」と「やりたくないこと」※以後、X軸と呼びます。
「できること」 と「できないこと」 ※以後、Y軸と呼びます。
仕事内容が「やりたいこと」なのだとしたら、それは「満足度」につながります。
仕事内容が「できること」なのだとしたら、それは「報酬」につながります。
しかし、いくら「やりたいこと」であっても「できないこと」を仕事にすることは出来ません。
最終的には、それは「できること」なのか?という判断が重要になります。
私は当時「医療機器」といった、高価で、専門家が使用する、性能の良し悪しで購入するかどうかが決まるという商品の営業職を選んで転職活動を行っていました。
ところが、何度か面接を重ねるうちに、この分野は専門知識が必要だ、ということに気付きます。
この分野では、専門知識を持つ人に勝つことは出来ないんじゃないかと。
「やりたいこと」という方向性的には間違っていないが、同時に「できること」でなければ仕事にはできない。
そこで今一度、他人と比べて自分が持っていると思えるような「アドバンテージ」はなんなのか?について、徹底的に考えてみました。
それについては、次の機会に触れたいと思います。
いかがでしたでしょうか。
よかったら感想など、お待ちしております。
にほんブログ村に参加しています。
もしこの記事が参考になりましたら、下記をクリックいただけると幸いです。
今後の記事作成の参考とさせていただきたいと思います。